あの日　わたしは

福島県富岡町- ペット、家畜、すべての動物は、もうみんな人間のやった原子力発電所災害の被害者。人間だけが避難民になったわけじゃない。家畜も動物も全部避難民よ。福島県富岡町（とみおかまち）で農業を営んでいた松村直登（まつむら・なおと）さん。原発事故で誰もいなくなった町に残り、動物たちの世話を続けました。福島県富岡町。原発事故によって、町全体が警戒区域に指定され、住民およそ１万６０００人が避難しました。松村さんは、８０歳代の両親と３人で暮らしていました。地震で、自宅の一部が壊れたものの、両親ともに無事でした。しかし、その翌日、原発事故が起こります。人としゃべってるとき、ドーンと音が聞こえて。あんな爆発させるのは原発ぐらいしか考えられなかった。自宅は、原発から１２キロのところにあり、まわりの住民は、次々に避難していきました。