あの日　わたしは

福島県三春町- 万が一何かあって責任を問われたときに、やっぱり自分の保健師・看護師・助産師の職業生命が絶たれる可能性もあるなとは思いましたね。福島県三春町の保健師、竹之内千智（たけのうち・ちさと）さん。住民の体を放射能から守る薬を配布した一人です。安定ヨウ素剤。放射性ヨウ素による内部被ばくを防ぐ薬です。東京電力福島第一原子力発電所から西に５０キロ離れた三春町。町は独自の判断で安定ヨウ素剤を配布、服用を促しました。震災発生の翌日。避難所で健康相談にあたっていた竹之内さん。原発のある町から避難して来た人に安定ヨウ素剤の服用について相談されます。見たこともない薬なので、逆に私たちも「これどこからもらったんですか？」「何て言ってもらいました？」っていう話をして。「すみません、じゃあ私たち、帰って調べてみるので待ってもらっていいですか？」みたいな感じで。