あの日　わたしは

宮城県仙台市- ヘリコプターの下に、今まで見たことがないような現状が見えまして、それで自分が今から飛んでいく現場はどんな所なんだろう、ということで。一刻も早く被災者のもとに飛んでいきたい、という考えでいました。宮城県警機動隊・特別救助班の班長、永野裕二さん。ヘリコプターで、多くの人々を救助しました。永野さんは、ヘリコプターで救助した福祉施設の職員やお年寄りたちと、１年３か月ぶりに再会しました。ほんとにね、１番目にヘリコプター飛ばなくてね、待たせてしまって申し訳ないですね。でもね、助けられて良かったです。ほんとに。隊員と２人でヘリコプターに乗り込んだ永野さん。仙台市内の福祉施設に向かったのは、震災翌日の午後１時過ぎでした。十分な食料や薬がなく、電気もない中で、体の不自由なお年寄りや職員合わせて５９人が救助を待っていました。