あの日　わたしは

福島県南相馬市- サイレンを鳴らして「大至急八沢（やさわ）小学校に避難して下さい」またサイレンを鳴らして、ということを5回やりました。海を見たならば、海が真っ白くなっちゃって、高さといえば、松の木があるんですけれども、その松の上から津波がわさっと来たんですね。福島県南相馬市鹿島区、南海老（みなみえび）地区の行政区長を務めていた荒 清（あら・きよし）さん。防災無線で、住民に何度も避難を呼びかけました。鹿島区南海老地区の死者は２４人、壊れた建物は６０軒以上になりました。荒さんは、海から３０メートルほど離れた自宅で仕事をしていたとき、大きな揺れを感じました。道路の方で住民の皆さんが騒いでいるものですから、私はそこからあの、道路に行っていたところが、市の防災無線の広報がありまして、「今から津波が来ますから、住民の方は避難して下さい」という放送がありました。