あの日　わたしは

宮城県女川町- （津波は）この辺まで、ちょっと跡が残っていますが、（津波は）この辺まで来ています。やはり皆さんパニックになっていますので、落ち着いてとにかく上に上がっていただくということを優先しました。宮城県女川町で看護師をする長かおるさん。長さんは、津波によって孤立した病院で、身動きができないお年寄りの看護に当たりました。長さんが勤める病院は、町の中心部を見下ろす海抜１６メートルの高台にあります。震災発生直後の病院です。激しい揺れに襲われたあと、多くの人がここを目指して避難してきました。高齢者が多いので車椅子の方も、たくさんいらっしゃいました。しかし、津波はこの高台にまで達しました。正面からと後ろ側からと両方から押し寄せてきた。この辺まで来ています。なので、車椅子に座っている方たちは、どっぷり（水に）埋もれてしまう位の高さまで来ています。