あの日　わたしは

福島県福島市- この庁舎が倒壊するかなというような感じの揺れでした。職員も、私も当然ですが、恐怖感はありましたね。気がついたときには、書類の散乱とロッカーが倒れていて、すべて出てしまっているという状況でした。それはもう、ひどい状況でした。福島県災害対策課長の小松一彦さん。震災当日、県の災害対策本部の設置や、情報収集にあたりました。災害対策課は福島県庁西庁舎の８階にありました。震災後、災害対策本部に機能を移し、今は使われていません。あの日、小松さんはこの部屋で、毎年行われる防災訓練の打ち合わせをしていました。その時、震度６弱の激しい揺れに襲われます。最初、ロッカーがバタバタと次々に倒れまして。「ロッカーから離れろ」と。それから「机の下に潜れ」と、そういうようなことを言ったような覚えはあります。