あの日　わたしは

宮城県名取市- 病院との連絡も、電話もだめ携帯もだめ電気が通じていませんので一切できません。ですから社員を（病院に）派遣して、本当に必要な薬を聞いて、戻ってきて持って行くという作業を繰り返しました。宮城県名取市にある医薬品卸会社の物流センターで陣頭指揮をとった一條武さん。電気も止まり、通信手段もない中、必要な薬を病院に送り続けました。この会社では、およそ９０００種類の医薬品を東北中の支店や病院に届けています。平成２３年３月１１日。震度６強の揺れに襲われ、物流センターの天井が落ちるなど被害を受けました。震災直後、一條さんは現場で指揮をとります。電気も止まり、余震が続く中、薬の注文に備え社員総出で、棚の片づけに追われました。