あの日　わたしは

宮城県東松島市- 津波はですね。ここにある駐車場の車もガチャガチャぶつかりながら、回転しているような。渦を巻くような状態ですね。あんなすごい津波が実際に来た状態では、これはちょっと、ヘリはもうだめかなとは、この場で思いましたけども。宮城県東松島市にある航空自衛隊・松島基地。この基地の救難隊に所属するヘリコプターのパイロット、片ヶ瀬弘（かたがせ・ひろし）さん。すべての航空機が津波に流されたため、地上での救出活動にあたりました。あの日、片ヶ瀬さんが揺れを感じたのは、訓練の準備作業から庁舎に戻る途中でした。松島基地では、大きな地震が起きたとき、部隊ごとに決められた場所に集合することが定められています。片ヶ瀬さんも、すぐに救難隊の集合場所である駐機場に向かいました。揺れについてはもう収まるどころか、もっとさらにひどくなるような状態でしたので。