あの日　わたしは

青森県階上町- ２波のあとの引き波が見たこともない部分まで引いてましたので、これは相当まだ大きな津波が来るという直感がしました。怖いのもありました。とにかく住民に避難を指示したくてですね。そのときは決死の覚悟でしたね。青森県階上町（はしかみちょう）で、消防団の副団長をしている坂下利助さん。震災時、坂下さんは、沿岸部で住民の避難誘導に当たりました。沿岸に多くの人が暮らしている階上町大蛇（おおじゃ）・追越（おっこし）地区です。外出先で地震に遭った坂下さんは、急いで消防団の屯所に駆けつけました。海沿いの道路の見回りへ向かう途中、津波を目の当たりにします。ほとんどの船が流されていました。２波のあとの引き波が最大級ですか、見たことのない部分まで引いてましたので、これは相当まだ大きい津波が来るという直感がしました。