あの日　わたしは

茨城県東海村- もう本当にびっくりしました。まさか水が浸水しているなんて。どんどん水深が上がって、そのうち一番大事な加速器本体まで水が来るのではないかと。そうなったら、もうこのJ−PARCは、数年は動かせない状態になる。茨城県東海村にあるJ−PARC（Ｊパーク）。最先端研究を行うための施設です。施設の中核となるのは、ニュートリノや原子核素粒子などの研究には欠かせない“加速器”という装置です。「加速器セクション」のリーダー、小栗英知（おぐり・ひでとも）さん。地震のあと、地下室にある加速器を、浸水から守ろうとしました。地震が起きたとき、小栗さんは、地下およそ１５メートルにある加速器の制御室にいました。まあ、いつもの地震かなと、最初は思ったんですけども。そのうちにですね、この機器のアラームが光ってですね。今までに感じたことのない揺れをだんだん感じましたので。