あの日　わたしは

福島県大熊町- この日の、1回目の朝のモニタリングで高かったのは、浪江町のですね。平常時が0．05ぐらいですから、300倍ぐらいですかね。明らかにこれは事故が進展して、何らかの放射性物質が出ているのだろうという判断をしました。福島県大熊町にある原子力センターです。阿部幸雄さんは、そこで、福島第一原発の事故当時、周辺の放射線量のデータの収集を行いました。震災発生からおよそ２時間後に開かれた福島県の緊急幹部会議です。福島第一原発の１号機、２号機、３号機は、全交流電源喪失の事態に陥り、原発事故の起きる可能性が高まっていたのです。県から通報を受けた原子力センターの阿部さんたちは、放射線の影響を予測するため、ただちにデータの収集を始めることになりました。原発の周辺には、放射線量を測定するモニタリングポストが２３か所に設置されていました。