あの日　わたしは

岩手県宮古市- あそこに白い建物があるじゃないですか。あそこさぶつかる波を見たのさ、ドーンと。あら、来たーっていうことになったわけよ。岩手県宮古市、津軽石川（つがるいしがわ）に押し寄せる津波です。河口にある水門の上に設置された監視カメラで撮影されました。（水門に来て）まさか30分以内で、ああいう津波が来るとは思いませんでした。岩手県宮古市津軽石地区で、消防団の分団長を務めている中野規男さん。地震が起きると、津波を防ごうとすぐに水門を閉めに向いました。中野さんが向かったのは、遠隔操作で水門を開け閉めするための「水門制御所」です。水門から４００メートルほど離れたところにありました。周辺は停電していましたが、この施設は非常電源が動いていました。津軽石川（つがるいしがわ）の河口にある水門は、１８年の歳月と１２４億円をかけて、平成１９年に完成しました。