あの日　わたしは

宮城県石巻市- ここをね、ふだん学校の保健室になっているところで、校長先生・教頭先生にお願いして、この保健室を貸してくださいっていうことで。懐中電灯で処方箋っていうかね、処方箋といっても、ここで自分で出すやつなんでね、記録として残しておこうと思って、処方箋を書きながら。それは懐中電灯で照らしながら、やっていた感じですかね。宮城県石巻市の医師、宮城秀晃さん。避難所になった小学校の保健室で、避難してきた人たちの治療を続けました。石巻市の沿岸から３キロ以上離れた場所にある、診療所から写した写真です。津波は、この場所まで押し寄せてきました。震災が発生したとき、宮城さんは診察の最中でした。ここを襲った津波は、７０センチあまりで、１階の診察室は水に浸かりました。ここから15cmぐらい、大体このテーブルと同じぐらいの高さのところまで浸水して。