あの日　わたしは

岩手県釜石市- そのうちにガラスが、がれきで割れまして、中に一気に水が入ってきて、この天井までですね、突き上げられまして。だんだん首のあたりまで水が迫ってきて、たまたまこのカーテンレールが目の前にあったので、そこにしがみついて。水は、線が、跡が残っている所まで、水が上がってきたんで。岩手県釜石市鵜住居（うのすまい）地区に住む川崎哲央（かわさき・のりお）さん。地震のあと、地区の防災センターに避難しましたが、津波はそこまで押し寄せてきました。震災当日、川崎さんが避難した鵜住居地区の防災センターです。この２階建ての建物は、海からおよそ１キロの所にあり、緊急避難場所には指定されていませんでした。しかし、１週間ほど前に行われた避難訓練では、避難先として使われたこともあり、多くの人がここに避難してきました。