あの日　わたしは

福島県浪江町- 線量計っていうのかな。何ていうのか。音を立ててピカピカ、ピーピー、ピーピーって音を立てて、来たんですよね。ここも危険だから早く逃げた方がいいよっていうふうに。全然自分たちの体には何も害がないから、全然痛くもかゆくもなかったからね、大丈夫なのかなと思っていたんだけどね。福島県浪江町（なみえまち）、赤宇木（あこうぎ）地区の区長、今野義人（こんのよしと）さんです。原発事故後に、放射線の危険性が分からないまま、地区の集会所で避難所の運営にあたりました。福島県桑折町（こおりまち）の仮設住宅で暮らす、田代澄男さんとスミ子さん夫婦。放射線量が高い浪江町・赤宇木地区から２週間避難することができませんでした。澄男：近いうちにどこかに避難しろって言われるだろうから、それまで待っているしかないんだなということで。