あの日　わたしは

宮城県気仙沼市- 津波に飲まれる気仙沼市街。水に沈んでいるのは、市の中心部にある大型の酒店です。目の前にね、とにかく家がどんどんぶつかってくる、車はここで流されるのを見る、いやあ、これ地獄っていうか、叫んじゃったのは、もうやめてくれっていうのは叫んじゃったね。酒店の営業部長、尾形 誠さん。いったん避難しましたが、倉庫のワインを確認するため、町に下りたところで、津波に遭いました。当時、店には、店員と客が合わせて１０人ほどいました。あまりにも地震が大きすぎて、次々バタバタもう瓶とかみんな落ちてきたんで。大津波が来るっていうのはもう脳裏に浮かんだので、すぐ逃げましたね。客と店員を避難させ、自分も車に乗り込みました。向かったのは、店から６００メートルほど離れた高台にある市民会館。車なら５分もかからない距離です。