あの日　わたしは

福島県新地町- 本当に背筋がぞっとしますね。もし、あの時に逃げようって思わなかったら、私たち2人ともこの世にいなかっただろうと思います。福島県新地町で旅館を営んでいた村上美保子さん。津波で、旅館の建物は壊れ、廃業を余儀なくされました。村上さんの住んでいた新地町です。津波は海岸から１キロ以上はなれた所まで押し寄せ、駅のホームや電車も押しつぶされました。海から２００メートルほど離れた場所で、村上さんは、明治時代から続く旅館を営んでいました。３月１１日、村上さんは、大きな地震のあと、建物の床の異変に気付きました。ちょうどここから、黒い、真っ黒な、ちょっと臭いの臭いものが、ぶくぶく泡を吹いて上がってきているのが見えたので、あ、これが液状化だって思って。今までは、宮城県沖地震のときも、そんなにひどくなったことがないものですから、主人に、津波来るよって。