あの日　わたしは

宮城県登米市- みんなでやっぱり行かないと駄目だろうと。とにかく自分たちに食べ物がなくても、やっぱり届けてあげたい、という。やっぱり職員・消防団、皆さんそういった気持ちが強かったということに尽きるかと思います。宮城県南三陸町のとなり、登米市（とめし）の登米（とよま）総合支所で、佐藤貞光さんは災害対策本部の一員として対応に当たりました。震度６強の強い揺れに襲われ、市民からの連絡が殺到していた支所。そこに、ただならぬ様子の男性２人が駆け込んできました。隣の南三陸町の職員たちでした。中学校に３００人の子どもがいると、涙ながらに訴えていました。震災発生当日、南三陸町の沿岸部にある戸倉（とぐら）中学校の前から撮影された映像です。津波は２０メートルの高台にある中学校の１階にまで押し寄せてきました。