あの日　わたしは

岩手県山田町- ここから玄関上がって、２階に上がったときに、後ろを振り向いたらば、階段残り１段ぐらいしか水がそこまで迫っていたから。家がもうバキバキと壊れていって、自分たちが入っている部屋がどんどん傾いて。で、これで俺も、もうおしまいかなっていう感じに思ったんだけど。岩手県山田町で内装業を営む田老邦光さん。地震のあと、すぐに避難しなかったため、家族全員が津波に飲み込まれそうになりました。まあ自分としては（津波は）３ｍ程度って聞いたもんで、結局まあ８ｍの堤防を越えてくるわけじゃないから、ゆっくり避難しても大丈夫だろうという感じで、ちょっとのんきしたような感じかな。津波が２〜３ｍの津波だったらば、ロープ掛けておけば、まあ流れていかない。船を助けるつもりで実家の方に行って、実家のおふくろを高いところに上げたのを確認してから、今度は自分の家に戻ってきたんですよ。