医師が見た被災地の薬剤師活動 薬剤師の在庫管理により診療がスピードアップ 2011年08月｜大日本住友製薬

仲の良い同級生が薬剤師であり、普段から薬剤師の役割は認識していたと話す太田医師。それだけに、被災地での薬剤師の活動も「薬剤師ならできること」と当たり前に受け止めているが、その分「薬剤師のいない診療所や避難所もあったので、そうしたところは大変だったと思います」と話す。 　「医療ボランティアで来ている医師は多かったが、薬剤師は不足しているようにみえた」というのが太田先生の印象のようだ。また、ある医師が「OTCを配れば需要があるのに」と話していたとも教えてくれた。軽症の患者さんは薬剤師が状態を確認した上でOTCを配布する。そうすれば、医師はより重度の患者さんの診療に専念できるというのだ。今回、避難所にはOTCは入っていなかったというが、これも今後の災害時の薬剤師の活動の課題となるだろう。