とうほう地域総合研究所　福島の進路 2011.12｜調査　福島県内の製造業の現状

東日本大震災は多くの県内産業に甚大な被害をもたらした。製造業においても生産設備や道路
橋等のインフラ毀損および電気事業法に基づく電力使用制限令発動など、大きな影響を受けた。足元の生産指数をみると、生産活動は回復しつつある。しかし、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い製造拠点を移管せざるを得ないなど、県内企業は依然として負担を強いられている状況である。本稿は経済産業省や福島県などから発表された資料から、震災前となる平成22 年をベースに福島県の製造業の状況をみて、今後の復興の指針の一つとしてまとめたものである。