松村直登のヨーロッパ訪問プロジェクト | Japan Articles

農業・土建業の松村直登さんは、これまでに一度も地元を離れたことがありません。しかしこの二年間で、原子力行政の横暴に低抗する農民のシンボルになりました。 松村直登さんは福島県富岡町で生まれ、今もずっと暮らしています。2011年3月12日以前は、16万人がこの富岡町に住んでいました。松村さんが10代の時に、福島第二原子力発電所が建設されました。それ以来、松村さんはこの原発の近くでずっと生きてきました。しかしここで注目したいのは、彼が2011年3月12日から15日にかけて被害を受けた、福島第一原子力発電所の原子炉4基周辺の警戒区域に、今も暮らし続けているということです。大惨事から2年以上経った今でも、この原子力発電所は、広範囲に日本の大気や土壌、そして太平洋を汚染し続けています。