震災時におけるアスベスト災害とその対策 -東日本大震災でのアスベスト被害防止に向けての検討 [PDF]

東日本大震災では瓦礫にアスベストが混在する形になっており、大量の廃石綿等への対 応が必要である。アスベストの分別回収の徹底や適正処理の徹底に関する課題が大きい。被災地の現状について、震災後4月より、東京労働安全衛生センター等と連携する形で継続的に調査を実施してきている。大気中のアスベスト濃度測定に関して、ほぼ通常の一般環境と大差のない結果だった。ただし、建築物解体作業現場や瓦礫のアスベスト建材を扱う作業（散水等の防じん対策は未実施）近くの計測でアスベスト繊維が検出される事例が複数確認されており、アスベスト対策は不十分な状況にあった。