種苗ナビゲーター 佐藤貞一: 2013年9月

コンビニは地域社会の店といえる面はあるかもしれないが、莫大な資金を投じる復興のなかで、利益追求に目を付けた販売マシンのように思える。被災地にドンドンできている。とてつもなく儲かるのだろう。店員は無駄話をしない。世間話もしない。型通りのあいさつだけだ。とにかく販売だけに集中している。 ところで当店(佐藤たね屋)はどうだ。お客さんが種を購入した帰り際に、いろいろな話をする。「孫が津波で流された。」。「津波で家がなんにもなくなった。」「妹が津波で死んだ。」こんな話をされると、無視できないだろう。その方が亡くなられた方向に向かい、手を合わせる。そして話をいろいろ聞いてやる。ともに悲しむ、が、最近、人々は、前向きに生きようとして微笑も浮かべるようになってきた。