公衆衛生ねっと｜東日本大震災における陸前高田市保健医療対策本部設置までの当面の活動体制について

本庁舎の水没全壊により、多くの職員の安否がわからない状況にあり、市給食センター内に 設置された市災害対策本部でさえ、情報連絡手段の崩壊やガソリンの枯渇などが追い討ちをかけ、対応 に非常に苦慮しており、現時点（被災から6 日目）でも保健医療対策本部は設置できず、医療対応につ いては、日本赤十字社各支部のチームに多くをまかせられている状態となっている。 一方、保健部門の県内外からの保健師支援チームも、この地域を管轄している岩手県大船渡保健所を 窓口に市内に入り、各避難所への常駐等をしながら活動を展開していただいているところだが、全体で の情報共有や時期別の活動計画が見えないまま、進んでいることも否めなく、医療チームとの役割分担 等も明確にルール化ができずにいる。しかし、この部分は現在進行形で、体制としては少しずつ整いつ つある時期にきていると考える。