日本子ども家庭総合研究所｜大震災後の日本小児科学会の小児保健・小児医療への取り組み

2011 年 3 月 11 日の東日本大震災勃発後しばらくの間東北地方の広い範囲にわたって、道路、鉄道、通信、電気、水道、ガスなどのライフラインが破綻した。この状況の中で、被災直後から全国の大学病院、日本赤十字社や県からの DMAT（災害派遣医療チーム：Disaster Medical AssistanceTeam）や医療支援チーム（交通手段、ガソリン、食料、寝具などを備えた医療チーム）が多数被災地に駆けつけた。しかしながら日本小児科学会は震災対策マニュアルの整備を含めた災害への準備を全くしていなかった。