日本子ども家庭総合研究所｜東日本大震災発生当初の妊産婦への看護支援 ―宮城県内の助産師への聞きとり調査から―

今回お話をお聞きしたどの助産師も、この大震 災の修羅場の中でお産を経験した母親は、他の方 より「この子と生きていくんだ」という気持ちが 強いと感じている。災害は多くのものを根こそぎ 奪い去ったが、人間の強さを確証する機会にも なった。人間はお産や母乳に関して自然に営む力 を持っていることに改めて気づかされた。3.11 前 の日常が失われた悲しさはまだ深いが、このたび の助産師への聞き取り調査が今後の活動に少しで も寄与できるものがあれば幸いである。 　お忙しい中、聞きとりにご協力いただいた助産 師の皆さまに心より感謝申し上げます。