3.11を心に刻んで（2015年5月11日）福島原発告訴団団長　武藤類子

未来の世代や人類以外の命を巻き込んだこの原発事故に、私たちは何を問われているのだろう。間違いだと気づいたら、反省して新たな道を行く。極々シンプルなことのはずだ。一億総ざんげでは済まされない。一つずつ具体的に変えて行かなければならない。福島事故の反省に立ち、原発の差し止め決定を出す裁判官も現れた。私たち被害者にも、同じ悲劇をもう他の誰にも体験させてはいけないという責任がある。いま被害者たちが行っている告訴や裁判はそのためでもある。この美しい星の存続は人類ひとりひとりの在りようにかかっているのだから。