いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター活動報告 「頑張ることは、苦しみじゃない」

震災後、選手たちは 「こんな時に野球をしていていいのか」 と真剣に悩んだといいます。その結論は、野球を続けるでした。札幌球場での復興支援試合前日、日本野球機構から各球団の選手会長に挨拶用の原稿が届けられたといいます。「被災地、がんばれ」という “他人ごと” の内容でした。嶋基宏主将らは独自の原稿を練り上げました。それがあの感動的挨拶です。「あの大災害が、本当のことだったとは今でも信じられません。僕たちの根拠地でもあり、住んでいる仙台、東北が今回の地震、津波で大きな被害を受けました。地震が起きた時、僕たちは兵庫県で試合をしていました。家がある仙台にはまだ一回も帰れず、横浜、名古屋、神戸、博多、そしてこの札幌など全国各地を転々としています。