兵庫県こころのセンター｜平成24年度【短期研究4】警察職員の業務に関連するストレスとその健康への影響 [PDF]

本研究は、Ａ県警察本部および同県内の替察署に勤務する職員から無作為に選んだ２０００名を対象とした。回収された１８８９人（Ｍ収率94.4％）のうち、有効回答１８８４人分（有効阿答率94.2％）を分析対象とした”惨事ストレスが生じる可能性を秘める事案を２タイプに分け、「大きな事案（阪神淡路大震災、ＪＲ福知山線脱線事故、東日本大震災被災地への派遣)」と日常業務で繰り返し体験する「小さな事案」を対象にし、IES-Rを用い、その影響を測定した。事案の大きさに関わらず惨事ストレスの影響は少なかった。大きな惨事案件よりも日常業務で体験する事案の方から受ける影響の方が大きいようだ。