東北電力　東日本大震災復興情報レポート｜海の手山の手ネットワーク・NPO法人 おおさき地域創造研究会 [PDF]

新聞バッグに込められた「風化させない決意」 鳴子温泉の避難所は2011年8月半ばに閉鎖となり、避難者は故郷の仮設住宅に入居した。し かし今でも新聞バッグはつくり続けている。狭い仮設住宅では作業できないので、南三陸町では 倉庫を借りて製作にあたる。曽木さんは「手間賃は安くても仕事ですから、皆さん堂々と倉庫に 出勤しています。それが女性たちの心を軽くしているようです」と笑う。 「仮設住宅をいっとき離れることで気分が晴れるのでしょう。仕事の合間におしゃべりすること も楽しいはずです」と言う白旗さんは、孤独死の防止や情報交換など副次的効果を指摘する。