東北電力　東日本大震災復興情報レポート｜川の駅産直よこた [PDF]

川の駅産直よこた（以下、川の駅）の組合員有志で結成したあゆみ工房は、地元の農産物を用いて 惣菜や菓子づくりに励んでいる。きっかけは、川の駅組合長の畠山克輝さんが聞きつけてきた「第6次 産業起業による復興まちづくり支援事業」（以下、復興六起）※。この助成金を利用して加工所をつくろう と畠山さんが発案した。川の駅はいわゆる道の駅のようなもの。近隣農家が栽培する米や野菜などの 農産物を中心に惣菜類も手がけていたが、絶対量は少なかった。しかも、震災後は横田地区に約300 戸の仮設住宅がつくられた。 「徒歩でしか移動できないお年寄りや津波で車を流された人たちから『すぐに食べられるものがほし い』と言われたのです」と畠山さん。品数も量もさらに足りなくなった。