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本稿は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震での茨城県への津波に関して、地理情報、
アンケート・ヒアリング調査を組み合わせて避難行動の実態を検証した。茨城県アンケートで
津波を想起した人は 14%であり、多くの人々は避難開始が遅れがちな用事後避難をしていた。
そこで、避難警報の認知、津波浸水想定区域やハザードマップの認知、浸水想定区域からの距
離などが人々の避難開始時間に与えた影響を検証した。その結果、避難開始時間は、避難場所
を知っていると早い、ハザードマップと浸水想定区域の両方を見たことがあるとやや早い、浸
水想定区域内にいた人は早い、ということなどが明らかになった。一方で用事後避難は、避難
準備、戸締まり、家族の安否確認などが主な理由であり、個人の認識や家庭状況が避難開始時
間を大きく左右した。将来起こりうる被害を軽減するためには、今回の反省を踏まえて、避難
行動や地域防災計画を再検討することが求められる。
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36.40077,140.4417585
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Japanese
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日本地震工学会論文集|Vol.13 (2013) No. 4|津波発生時の避難行動解析: 2011年東北地方太平洋沖地震における茨城県での津波避難 [PDF]
Japanese Description
本稿は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震での茨城県への津波に関して、地理情報、
アンケート・ヒアリング調査を組み合わせて避難行動の実態を検証した。茨城県アンケートで
津波を想起した人は 14%であり、多くの人々は避難開始が遅れがちな用事後避難をしていた。
そこで、避難警報の認知、津波浸水想定区域やハザードマップの認知、浸水想定区域からの距
離などが人々の避難開始時間に与えた影響を検証した。その結果、避難開始時間は、避難場所
を知っていると早い、ハザードマップと浸水想定区域の両方を見たことがあるとやや早い、浸
水想定区域内にいた人は早い、ということなどが明らかになった。一方で用事後避難は、避難
準備、戸締まり、家族の安否確認などが主な理由であり、個人の認識や家庭状況が避難開始時
間を大きく左右した。将来起こりうる被害を軽減するためには、今回の反省を踏まえて、避難
行動や地域防災計画を再検討することが求められる。
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frequency | Once | scope | Page | email | | language | Japanese|
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http://wayback.archive-it.org/2438/20110301000000/https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/13/4/13_4_19/_pdf
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/13/4/13_4_19/_pdf