日本地震工学会論文集|Vol.13 (2013) No. 5|2011 年東北地方太平洋沖地震の宮城県における 強震観測点周辺の状況と発生した地震動との対応性 [PDF]

Submitted by RIJS on
Item Description
2011 年東北地方太平洋沖地震を対象として,宮城県において震度 6 弱以上を記録し,周辺 にある程度の数の建物が存在する強震観測点について周辺の被害調査を行った.その結果, 震度 6 強を記録した JMA 大崎市古川三日町周辺で,木造建物全壊率が 3%程度,名取市増 田震度計周辺において全壊した木造建物が見られ,震度 7 を記録した K-NET 築館を含め, 屋根瓦の被害,外壁の損傷といった軽微な被害は見られたが,全壊・大破といった建物の 大きな被害は非常に少なかった.観測された強震記録の性質と被害の対応について検討し た結果,周辺で被害が生じた JMA 大崎市古川三日町では,建物の大きな被害と相関を持つ 1-1.5 秒応答が大きく,これが被害に結びついたと考えられる.その一方で,震度 7 を記録 した K-NET 築館を含む,ほとんどの強震観測点では 0.5 秒以下の極短周期が卓越した地震 動で,建物の大きな被害と相関を持つ 1-1.5 秒応答は小さく,建物の大きな被害を引き起こ す性質のものではなかった.これらの結果は宮城県以外(茨城県,栃木県,福島県)の強 震観測点でも同様に見
Translation Approval
Off
Media Type
Layer Type
Archive
Seeds
Geolocation
36.111155, 140.0999873
Latitude
36.111155
Longitude
140.09998730000007
Location
36.111155,140.09998730000007
Media Creator Username
KH
Media Creator Realname
KH
Frequency
Archive Once
Scope
One Page
Language
Japanese
Media Date Create
Retweet
Off
Japanese Title
日本地震工学会論文集|Vol.13 (2013) No. 5|2011 年東北地方太平洋沖地震の宮城県における 強震観測点周辺の状況と発生した地震動との対応性 [PDF]
Japanese Description
2011 年東北地方太平洋沖地震を対象として,宮城県において震度 6 弱以上を記録し,周辺 にある程度の数の建物が存在する強震観測点について周辺の被害調査を行った.その結果, 震度 6 強を記録した JMA 大崎市古川三日町周辺で,木造建物全壊率が 3%程度,名取市増 田震度計周辺において全壊した木造建物が見られ,震度 7 を記録した K-NET 築館を含め, 屋根瓦の被害,外壁の損傷といった軽微な被害は見られたが,全壊・大破といった建物の 大きな被害は非常に少なかった.観測された強震記録の性質と被害の対応について検討し た結果,周辺で被害が生じた JMA 大崎市古川三日町では,建物の大きな被害と相関を持つ 1-1.5 秒応答が大きく,これが被害に結びついたと考えられる.その一方で,震度 7 を記録 した K-NET 築館を含む,ほとんどの強震観測点では 0.5 秒以下の極短周期が卓越した地震 動で,建物の大きな被害と相関を持つ 1-1.5 秒応答は小さく,建物の大きな被害を引き起こ す性質のものではなかった.これらの結果は宮城県以外(茨城県,栃木県,福島県)の強 震観測点でも同様に見
old_tags_text
a:6:{i:0;s:30:"日本地震工学会論文集";i:1;s:6:"論文";i:2;s:15:"強震観測点";i:3;s:12:"被害調査";i:4;s:11:"RC造建物";i:5;s:12:"木造建物";}
old_attributes_text
frequency | Once | scope | Page | email | | language | Japanese|
Flagged for Internet Archive
Off
URI
http://wayback.archive-it.org/2438/20110301000000/https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/13/5/13_5_62/_pdf
Attribution URI
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/13/5/13_5_62/_pdf