東日本大震災～介護現場に何が起きたのか～｜かふぇ♪の気まま日記

特別養護老人ホームうらやすに残った入所者・職員は…閖上中学校への避難のために、玄関ホールに集まって待機していた時、津波が襲う。施設は道路より１m高い場所に建っていたが、それでも１．８mまで水没。ベッドごとホールに出ていた入所者はエアーマットの上に乗ったまま浮き、リクライニングも浮いた。車椅子は浮かず水没。職員は下駄箱や洗面台、カウンターの上によじ登り、入所者を必死で水から引き上げ抱き上げるものの、手は二本しかない。目の前で流されていく入所者がいても、２人の入所者しか救えない。職員自らも流されまいと物にしがみついているので必死だった。このことが、のちのちまで職員の心を苦しめることとなる。