ひとつ、またひとつ、家が撤去されていくと同時に、今まで見えなかったありえない物体を目にした衝撃。家の近くまで押し流されてきていた、巨大な油タンク。辺り一面、重油の臭いが万延していたのもうなずけた。少しでも火の気があったなら、ここも一面火の海となり、両親の遺体も焼け尽くされていたであろう。それを免れただけでも、感謝するべき事なのかも知れない。家の中に、染み渡った秋刀魚と重油とヘドロの混じった強烈な臭い。うすぐ3年経とうとしているのに、遺品にはまだ臭いが残っている。

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Kahoku Shimpo Disasters Archive
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幸町3丁目3-8, 気仙沼市, 宮城県
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Japanese Title
ひとつ、またひとつ、家が撤去されていくと同時に、今まで見えなかったありえない物体を目にした衝撃。家の近くまで押し流されてきていた、巨大な油タンク。辺り一面、重油の臭いが万延していたのもうなずけた。少しでも火の気があったなら、ここも一面火の海となり、両親の遺体も焼け尽くされていたであろう。それを免れただけでも、感謝するべき事なのかも知れない。家の中に、染み渡った秋刀魚と重油とヘドロの混じった強烈な臭い。うすぐ3年経とうとしているのに、遺品にはまだ臭いが残っている。
Japanese Description
ひとつ、またひとつ、家が撤去されていくと同時に、今まで見えなかったありえない物体を目にした衝撃。家の近くまで押し流されてきていた、巨大な油タンク。辺り一面、重油の臭いが万延していたのもうなずけた。少しでも火の気があったなら、ここも一面火の海となり、両親の遺体も焼け尽くされていたであろう。それを免れただけでも、感謝するべき事なのかも知れない。家の中に、染み渡った秋刀魚と重油とヘドロの混じった強烈な臭い。うすぐ3年経とうとしているのに、遺品にはまだ臭いが残っている。
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