温かい支援に、感謝の気持ちを。

私が両親と連絡が取れたのは、あの日から丁度一週間後の昼でした。衛星電話での会話は、家族の安否と岩手沿岸の親戚の安否。後ろでいっぱい並んで待ってるからと、泣きながら「こっちは大丈夫だから」と言って切れました。 　電話も通じず、南三陸町志津川の映像は出ても歌津の事はテレビでもラジオでも情報が得られず、泣き通した一週間、正直ダメだろうと思っていました。家族と親戚、いったい何人の遺体確認をしなければならないのかと、一人一人の顔を思い浮かべては泣き、津波の映像を見ては泣き、小さい娘にも碌に構ってやれない日々でした。 　生存確認が出来た次の日、朝早く家を出て実家に向かいました。 　被災地に近づくにつれ徐々に地震被害の痕跡が見えはじめ、ある場所を境に津波の被害がめに飛び込んできます。そこは、海など見えない山の中でした。