玉浦中学校の震災当日の生徒の活動

震災当日，中学校３年生の生徒の大部分が校舎に残っていました。当然，大きな揺れの後に，さらに津波を見て恐怖を感じたに違いありません。 しかし，その生徒たちはみんなのために活動をしたいと申し出てきたのです。生徒は，自作の豆電球で階段を照らしたり，トイレの上に手を伸ばしドア越しに照らしたりしていました。また，津波が膝くらいまでひいた深夜にプールと校舎を何往復もして，トイレ用の水をくみにいったのです。 　後に生徒たちに聞いたところ，「学校のことは自分達がよく 知っているから何とかしなくてはならない」と思ったそうです「怖い」，「家族が心配だ」という思いを前面に出さず,みんなのためにという思いで働いてくれました。 　朝を迎え，何名かの生徒達はかなり疲れた様子でしたが，その表情からは悲しみの中にも達成感が感じられました