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地震が起きた時間、3月11日15時頃、私は函館市内にある北大水産学部の建物内(4階)で大学の教官に取材の最中だった。
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41.7838, 140.731
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41.7838
Longitude
140.731
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41.7838,140.731
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Anonymous
Media Creator Realname
星野 裕
Language
Japanese
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Japanese Title
地震が起きた時間、3月11日15時頃
Japanese Description
地震が起きた時間、3月11日15時頃、私は函館市内にある北大水産学部の建物内(4階)で大学の教官に取材の最中だった。激しくはないが、異常に長い揺れが何度か襲ってきて、3度ほど取材は中断。研究室内は本棚や水槽がたくさんあり、それらもかなりガタガタいっていたが倒壊、落下までは至らなかった。そのうち隣の部屋の大学院生らがテレビのニュースを見て、「函館も津波予報」と騒ぎ出した。たしかに三陸の海岸から北海道の太平洋岸一帯がすべて赤色で点滅。これは大変な事態と、すぐ会社の事務所に電話を入れるが不通。15時30分頃北大構内から出発、乗用車で10分かかって帰社してみると、事務所内は人影がなく、入り口付近には脱ぎ捨てられたスリッパ散乱。まさに「蜘蛛の子を散らす」という形容がぴったり。事務所は二階にあるとはいえ、函館港の中央埠頭から数十メートルしか離れていないので、確かに津波がきたら危ない。
FMラジオでニュースを聞くと、事務所付近を含む函館港の周囲一帯には、「大津波警報」と「避難指示」(勧告よりも深刻)が出されていると報じられた。津波の予想到達時刻は16:10.時計をみると16時。もう10分の猶予しかない。その段階でやっと電話が(一時的に)通じて、他の社員は五稜郭方面の知り合いの会社事務所に避難しているという。早速退避を開始。事務所周辺ではまだそれほどの切迫感はなかったが、遠くでサイレンや広報車のよびかけ(内容はよく聞き取れない)が聞こえる。
知人事務所では打ち合わせの最中もテレビをつけっぱなし。16:40頃には函館港周辺が冠水しているというニュースが繰り返し流され、打ち合わせに参加した人たちの中には「家に帰れるだろうか」と不安の声も。
19時頃には帰宅。ネットは繋がっていたので、TwitterやMailで情報収集。東京方面では停電・帰宅難民の話題が続々出るが、肝心の東北地方の情報がなかなか伝わってこない。後で考えれば、通信手段が損なわれて情報発信すらできなかったということのようだ。
その夜は不安が収まらない中、東京からの被害情報(メールやTwitter)をまとめてブログに掲載し足りして夜更かし。
翌日、事務所付近の状況を確かめに行ったら、周辺に冠水の様子はなかった。ただ、その後向かったJR函館駅から十字街に向かう市電の道路は冠水に見舞われたようで、清掃などで慌しい動き。朝市やベイエリア方面は進入禁止で、かなりの被害がうかがわれた。
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