JDAにとってパートナーの存在は欠くことのできないものです。当デジタルアーカイブそれ自体にはデジタル情報がほとんど所蔵されておらず、国際的なパートナーが扱っているコンテンツ(アーカイブされたウェブサイト、写真、動画、報道記事、見出しなど)へのリンクを提供しています。また当デジタルアーカイブの地図機能やインターフェースの構築は、様々なパートナーが担っています。各パートナーについては下記をご覧下さい。
検索マニュアルや地図機能の制作を担った団体を含め、全てのパートナーがデジタル・アーカイブであるとは限りません。こうした様々なパートナーの協力があってこそ、当アーカイブを通して東日本大震災に関する価値あるデジタル・コンテンツを提供する事が可能となります。各パートナーについての詳細は下記をご覧下さい。
311メモリーズ (国立情報学研究所)
311メモリーズは、東日本大震災以降のオンラインニュース(Yahoo!ニュース)の中から震災に関連する記事を収集し、その文章をコンピュータで解析し可視化することで、震災以後の時の流れを振り返るための「静かに動く年表」を提供します。また311メモリーズからは、当デジタルアーカイブに数十万の記事見出しが収蔵されています。
311まるごとアーカイブス
311まるごとアーカイブスは、市民や被災自治体、国の研究機関、大学、NPO、ボランティア、民間企業などと官民恊働で取り組む東日本大震災支援のe-コミュニティ・プラットフォームです。被災地の失われた「過去」の記憶をデジタルで再生し、被災した「現在」と復興に向けた「未来」の映像や資料をデジタルで記録、そして被災地の復興状況や将来の防災学習・防災研究等の貴重な資料をまるごとアーカイブすることを目的としています。
朝日新聞(AJW)
「The Asahi Shimbun AJW (Asia and Japan Watch)」は、日本とアジアのニュースを世界に発信する朝日新聞社の英語総合ニュースサイト。政治、経済、社会などのニュースのほか、アニメや文化、ファション、クールジャパン系のコンテンツなどを中心に配信しています。ニュースの背景を読み解く解説や検証記事、識者による多様なオピオニオンなどは、海外の識者から好評を得ています。東日本大震災に関する記事をまとめた震災・原発特集コーナー「3/11 Disaster in Japan」は、大震災と福島原発事故のドキュメントとして世界の専門家から高く評価されています。The Asahi Shimbun AJW からは、数千に及ぶ震災関連英語記事の全文が当デジタルアーカイブに収められています。
福島原子力事故関連情報アーカイブ(FNAA)
FNAAは、廃炉や環境回復等の、福島第一原子力発電所事故に関る研究開発の支援となる情報を提供することを目的として国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が構築・運用するものです。本システムでは、インターネット情報及び学会等における発表(口頭発表)情報を収集し、階層分類(Taxonomy)により整理・提供しています。
ハーバード大学地理学分析センター
ハーバード大学地理学分析センター(CGA)は、地理空間に関する新しい技術により、ハーバード大学内におけるあらゆる学問分野の研究および教育を支えるべく、2006年に創設されました。同センターは、学内のすべての人や組織と恊働することにより、地理情報システム(Geographic Information Systems : GIS)の基盤とサービスの充実を目指してきました。具体的には次のようなことが目標となります。第一に、異なる学問分野の多様な知識や資源から得られた空間データを統合するための、共通のプラットフォームを提供すること。第二に、地理空間を分析するための技術を使用し、向上させ、あるいは学べるような学問的研究を可能にすること。そして第三に、GIS及び空間分析を指導するための能力を、学内のすべてのレベルにおいて改良すること、です。当デジタルアーカイブの「アーカイブ情報の地図表示」はCGA によって開発・運用されています。
Hypercities
Google MapsとGoogle EarthのAPIを利用して作られた同ウェブサイトは、地図情報プラットフォーム上にツイートを重ねるという、双方向のハイパーメディア環境を特徴とするデジタル情報システムで、大震災直後からテキストメッセージを地図情報と共に随時発信しています。当デジタルアーカイブ には、Hypercitiesから提供された震災に関連する数十万のツイートが収められています。
インターネット・アーカイブ
インターネット・アーカイブは、人類が持つ知識を誰でも利用できることを目指して1996年に設立されたデジタル図書館です。現実の図書館と同様に、研究者・歴史学者・学徒、そしてそれ以外の人々にも無料で情報を閲覧して頂けます。当デジタルアーカイブに収録された一部のウェブサイトは、インターネット・アーカイブによるアーカイブ・イット(Archive-It)というサービスを使用して見つけられ、保存されたものです。アーカイブ・イットを活用することにより、世界中の諸機関が独自にウェブサイトを収集・保管してデジタルアーカイブを創ることが可能になります。インターネット・アーカイブからは、震災に関連した数万のウェブサイトが当デジタルアーカイブに保存されています。こちらの二つのリンクから参照できます。リンク1 リンク2
日本赤十字社 (Japanese Red Cross Society)
赤十字原子力災害情報センターは、東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故における、福島県内での日本赤十字社の救護活動などの経験・教訓から、原子力災害対応に関する情報を記録・継承し、発信していくことの重要性を認識しました。このため、これらの情報を収集し、加工・分析してインターネットを通じて国内外に広く発信する目的で、デジタルアーカイブを2013年10月に公開しました。記録、文書、写真や動画などは、コンテンツとして登録されています。
河北新報震災アーカイブ
河北新報は1897年、不羈独立と東北振興を社是として創刊しました。東北地方はたび重なる地震、津波被害を被りながらも、農林水産業を中心に日本の産業を支えてきました。2011年3月11日に発生した東日本大震災は、わたしたちのふるさと東北に、甚大な被害を与えました。 河北新報社は、被災地にある新聞社として「1000年に一度」とも言われる大震災を後世に伝える国の「東日本大震災アーカイブ」プロジェクトに参加し、東北大学災害科学国際研究所の支援協力のもと、「河北新報震災アーカイブ」を立ち上げました。 新聞記事や報道写真のほか、市民の皆様が撮影した貴重な写真や動画なども収集・保存・整理し公開しています。震災の教訓が語り継がれ、今後の防災・減災に少しでも役立つよう、多くの皆様が利用しやすいサイトづくりを目指しています。
ハーバード大学メタ・ラボ
ハーバード大学メタ・ラボは、バークマン・センター(Berkman Center for Internet and Society)によって主宰される、芸術・メディア・人文科学の革新の中枢となる存在です。このラボラトリーは次のような信念に基づいて創設されました。すなわち、相互に結びついた現代世界で生じる事象への重要な問い、文化と自然の境界、民主主義と社会正義の関係などのテーマはもちろんのこと、新しい世紀においては、鍵となる諸研究が様々な課題に挑み、機会に臨むことになりますが、それらは芸術・科学・人文科学の垣根を超え、学問・産業・公的空間の仕切りをなくし、理論と応用を統合するであろうということです。ハーバード大学メタ・ラボは当デジタルアーカイブ の構想と開発におけるプロジェクト開始時からの重要なパートナーです。
みちのく震録伝
国立大学として地域のリーダー的役割を担ってきた東北大学は、新たに東日本大震災のデジタルアーカイブプロジェクトを始動させました。今回の震災に関して「みちのく震録伝」は産官学の諸機関と連携しつつ、被災地を中心としたあらゆる記憶、記録、事例を集めた総合的なアーカイブの構築を目指しており、復旧や復興の過程も記録し、ほぼリアルタイムで公開することを目指しています。みちのく震録伝からは数万の写真が当デジタルアーカイブに提供されています。
北米日本研究資料調整協議会(NCC)
北米日本研究資料調整協議会(NCC)は、授業・研究・一般教育への支援を目的として、日本研究資料・情報へのアクセスを提供しています。NCCのウェブサイトは電子資料の流通拠点である同時に、グローバルな協力に向けたプラットフォームとなっています。NCCのウェブサイト上では、当デジタルアーカイブについての解説と、その利用法についての詳細なオンラインガイドを見ることができます。
国立国会図書館
国立国会図書館は、日本における唯一の国立図書館として、1948年に設立されました。国立国会図書館は、日本国内で刊行される出版物を網羅的に収集する納本制度の下、収集資料を国民の文化的財産として永く保存し、これらの資料にもとづいて(1)国会(2)行政及び司法の各部門(3)国民に対してサービスを行っています。デジタル情報については、ウェブサイトや、電子化された所蔵資料等を広く収集・蓄積しています。このうち、ウェブサイトについては、2002年に発信者との許諾に基づく収集を開始し、2010年4月からは国立国会図書館法に基づき、公的機関の発信するものを網羅的に収集しています。東日本大震災に関連するウェブサイトについても、被災地の地方自治体等を中心に収集しています。当デジタルアーカイブ には、国会図書館によりアーカイブされた数千の震災関連のウェブサイトが収蔵されています。
日本放送協会
NHK(日本放送協会)は日本の唯一の公共放送で、1925年にラジオを、また1953 年にテレビ放送を開始しました。NHKはテレビ受信機を持つ一般の家庭からの受信料によって資金を得ており、この方法により政府や企業からの独立性をたもち、視聴者の判断のよりどころとなる信頼できる放送をお届けしています。より詳しい説明はhttp://www.nhk.or.jp/pr/koho-e.htmをご覧下さい。NHKは2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の被災者による被災体験を複数の番組シリーズとインターネットアーカイブで提供しています。NHKによって制作・提供・デジタルアーカイブされた数百のニュース映像が、当デジタルアーカイブに収められています。
Sakura on Project
桜onプロジェクトは、あらゆる「物語」の発見、再編、創出を未来のための重要な価値と捉えています。 中でも、桜の植樹をひとつのツールにして、参加者が自身と、出会った地域の「物語」を長く大切に育てていくための プ ログラムと場をプロデュースします。 そして、そこから生まれた「新たな数々の物語」の成長と広がりをデジタルアーカイブスとして記録し、編纂、発信、保存していきます。より良き未来のために。桜onプロジェクトからは、その活動に関する解説付きの写真や動画をはじめとして、多岐にわたる情報が当デジタルアーカイブに収蔵されています。
Sendai Mediatheque
「情報発信は支援活動を応援し、記録は未来への財産となるように」との理念のもと、日本における最先端の情報センターの一つであるせんだいメディアテークは、型にはまらないアーカイブプロジェクトを牽引してきました。市民、専門家、スタッフが恊働しながら復旧・復興プロセスを記録することに注力する一方、映像、写真、音声、テキストなどの多様なメディアを通じて発信し続けています。Sendai Mediathequeからは多くの動画や音声が当デジタルアーカイブに提供されています。
東京財団
この取り組みは、公益財団法人東京財団とNPO法人共存の森ネットワークの共催で、学生や社会人47人が聞き手となり、2011年7月より約1年かけ、東日本大震災で被災された101人の方々に、震災前の暮らしの様子や今後への思いなどを一対一で聞き、その話し手の言葉で文章にまとめたものです。 特徴は、震災前の普段の暮らしや生活文化(家族、仕事、地域の行事など)がどのようなものだったのかを、これまで歩んできた人生とともに丁寧に聞いていること、また「聞き書き」という手法で、話を要約したり足したりせず、方言もそのまま活かし、話し手が一人語りしているように文章にまとめているという点にあります。さらに、史的資料を失った地域では、これまで育んできた生活文化を後世に伝える貴重な記録にもなっています。「被災地の聞き書き101」は、この取り組みを通じて被災地の暮らしの再生だけではなく、それとつながる私たち一人ひとりの生活や価値観、日本社会のあり方を改めて見直し考えるきっかけにしていくことを目的としています。東京財団の被災地の聞き書き101による被災者への数百のインタビューがフル・テキストとなって当デジタルアーカイブに収められています。
浦安震災アーカイブ (Urayasu Disaster Archive)
浦安震災アーカイブは、「浦安市復興計画」に基づいて、以下の目的を実現するため、平成27に公開しました:(1)東日本大震災による被災状況や応急対策活動、復旧、復興の取り組みを記録、保存し、の利活用を促進する、(2)学校における新たな防災・環境教育を促進する、(3)市民が、家庭や職場における備蓄や避難行動などの必要な知識を学ベル環境を作る。
Yahoo! JAPAN
このウェブサイトはYahoo! JAPANによるもので、東日本大震災の被災地の姿や思い出の品物の写真などを保存していくプロジェクトです。様々な方法での検索が簡単に行うことができ、キーワード、位置情報(経度・緯度など)、撮影時期(震災前、震災後)、種類、都道府県、そして市町村などの条件により写真を探すことができます。APIプラットフォームへの公開アクセスが先頃発表され、社会に開かれたオープン・アクセスに向けたより幅広い協力を得ながらの写真アーカイブへとつながることでしょう。 Yahoo! JAPANからは数千枚に及ぶ被災地の写真が提供されています。
Hidenori Watanave (Great East Japan Earthquake Archive)
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