ひとつ、またひとつ、家が撤去されていくと同時に、今まで見えなかったありえない物体を目にした衝撃。家の近くまで押し流されてきていた、巨大な油タンク。辺り一面、重油の臭いが万延していたのもうなずけた。少しでも火の気があったなら、ここも一面火の海となり、両親の遺体も焼け尽くされていたであろう。それを免れただけでも、感謝するべき事なのかも知れない。家の中に、染み渡った秋刀魚と重油とヘドロの混じった強烈な臭い。うすぐ3年経とうとしているのに、遺品にはまだ臭いが残っている。 Submitted by KahokuShimpo on Sun, 12/06/2020 - 16:12 Read more about ひとつ、またひとつ、家が撤去されていくと同時に、今まで見えなかったありえない物体を目にした衝撃。家の近くまで押し流されてきていた、巨大な油タンク。辺り一面、重油の臭いが万延していたのもうなずけた。少しでも火の気があったなら、ここも一面火の海となり、両親の遺体も焼け尽くされていたであろう。それを免れただけでも、感謝するべき事なのかも知れない。家の中に、染み渡った秋刀魚と重油とヘドロの混じった強烈な臭い。うすぐ3年経とうとしているのに、遺品にはまだ臭いが残っている。